コーヒーメーカーの選び方

ELECTROLUX社製　エスプレッソコーヒーメーカー

コーヒーメーカーを選ぶ際には、一定の基準を満たす必要があります。 第一に、利用者の希望に合った速さで、良質のコーヒーを抽出できなければなりません。 そのためにはまず、何のために使うのか（家庭用か業務用か）を特定する必要があります。

コーヒーメーカー選びのポイント ：

• 種類
• 家庭用コーヒーメーカー
• 業務用コーヒーメーカー
• 機能

コーヒーメーカーは通常、抽出方式や自動化レベルなどの特徴によって分類されます。

コーヒーメーカーの主な種類 ：

BRAVILOR BONOMAT社製　ドリップ式コーヒーメーカー

電動ドリップ式コーヒーメーカーは、蒸気を使ってドリップするか、豆を挽いたコーヒー粉をフィルターに入れ、お湯を注いでコーヒーポットに抽出します。 全自動のコーヒーメーカーで淹れたコーヒーは、手動で淹れたものよりも風味がやや劣り、さらに抽出時間もやや長めです。 その反面、注意深く見張る必要はありません。

モカコーヒーメーカーのような手動式コーヒーメーカーも数多くあります。  蒸気によって加圧された熱湯を、挽いたコーヒー豆に通すことでコーヒーを抽出する直火式エスプレッソ・メーカーです。 一般的な容量は、1杯から12杯用（50ml）まで様々です。 モカコーヒーメーカーは見張る必要があり、コンロのサイズや種類によっては、抽出時間が3分以上かかることもあります。 ただ、一般的にはステンレスやアルミニウムで作られているため、非常に頑丈で、何年も使用できます。

RANCILIO社製　レバー式コーヒーメーカー

エスプレッソコーヒーメーカーは、挽いたコーヒー豆に加圧した水を通し、高品質のエスプレッソを抽出します。 手動式、半自動式、全自動式があり、価格帯も様々です。 カフェやレストラン向けの業務用マシンには、スチームやお湯が出るスチームワンドが標準装備されていることが多く、グラインダー（粉砕機）やドーザーが内蔵されていることもあります。 ポルタフィルターが適切なレベルまで満たされているかどうか確認できる、ドーザー＆タンパー付きグラインダーを別個で備えているマシンもあります。

レバー式エスプレッソコーヒーメーカーには、挽いたコーヒー豆を手動で入れるポルタフィルターが付いています。 コーヒー粉を入れたポルタフィルターをグループヘッド（抽出口）にはめ込み、レバーを引くと、コーヒーが抽出されます。 この作業は「プル・ア・ショット（ショットを引く）」と呼ばれ、バリスタの手で調整しやすい反面、より多くのトレーニングが必要となります。

半自動式（自動式とも呼ばれます）では、ポルタフィルターは手動で入れますが、水の圧力調整は自動です。 また通常はボタン式で、レバー式よりも使いやすくなっています。

NESPRESSO社製　ポッド式コーヒーメーカー

全自動式（スーパーオートとも呼ばれます）は、ボタンを押すだけで、豆からコーヒー抽出まですべてが自動化されています。 グラインド（豆を挽く）からコーヒー抽出、抽出後の廃棄物処理、清掃まですべて自動で行われます。 なかには、スチームミルクやフォームミルクが作れるものも。 全自動式はセルフサービスには非常に便利ですが、半自動式よりも高価で、専門家によるメンテナンスが必要な場合が多いです。

カプセル式とポッド式コーヒーメーカーは、一杯分のコーヒー粉の入ったカプセルやポッドを利用者が機械に入れて、ボタンを押す方式です。 ただ、カプセル式やポッド式は使いやすい反面、カプセルやポッドを買う必要があるので、高くついてしまうことも。 また、環境にやさしくないという声もあるため、多くのメーカーがカプセルの再利用サービスを提供したり、詰め替え用を製造したりと、改善に向けて懸命に取り組んでいます。

KITCHENAID社製　エスプレッソコーヒーメーカー

ご自宅に合った家庭用コーヒーメーカーの選び方は、コーヒーのお好みや配置スペースの広さ、予算によって決まります。 ドリップ式コーヒーメーカーやモカコーヒーメーカーのような古典的な家庭用コーヒーメーカーは今でも広く使われていますが、カプセル式やポッド式のコーヒーメーカーも使いやすく、掃除もしやすいことから人気が高まっています。 お気に入りのバリスタ・スタイルのコーヒーをご自宅で再現したいのであれば、家庭用の手動式か半自動式のエスプレッソコーヒーメーカーがおすすめです。 キッチンに統合できるものをお探しであれば、食器棚に組み込まれた全自動コーヒーメーカー（ビルトイン式）が最適です。

業務用コーヒーメーカーは、レストランや広いオフィスなどに適しています。業務用マシンを選ぶ際には、コーヒーの品質やどのくらいの需要があるか、コーヒーメーカー本体やそのメンテナンスにかかる費用、全体的な予算などを考慮しましょう。

EGRO社製　全自動エスプレッソコーヒーメーカー

コーヒーの品質： 高級コーヒー専門店やバー、レストラン向けであれば、バリスタが個々の顧客の要望に対応できる、高精度の手動または半自動式コーヒーメーカーがおすすめです。 職場であれば、使いやすいカプセル式や、ドリップ式コーヒーメーカーがいいでしょう。 セルフサービスエリアや食堂、サービスステーション、空港のような人通りの多い場所には、支払いシステム付き全自動コーヒーメーカーが適しています。

需要： 一日に平均してどのくらいのカップ数が必要か、また最繁時は１時間あたりどのくらいのカップ数が必要かを考慮してお選びください。 ドリップ式コーヒーメーカーは、1時間で一定のカップ数にしかコーヒーを抽出できませんが、自動式のものはわずか数秒で抽出できます。

コーヒーメーカーの品質と精度： コーヒーメーカーがご自身のニーズに対応できる機能を備えていることをご確認ください。 例えば、最大圧力、温度の安定性、パーツの品質、使いやすさなどです。

保証とメンテナンス： 保証内容や保証期間をご確認ください。 コーヒーメーカーの寿命は、品質にもよりますが、通常2年から15年ほどです。 レストランや喫茶店では、マシンの故障は売上に大きな影響を与えるので、メンテナンスは定期的に行うようにしましょう。

コーヒーメーカーを購入する際には、本体のサイズ、重量、パワーの他にも考慮すべき機能がいくつかあります。

LA CIMBALI – 3抽出口・コーヒーメーカー

• 抽出口の数： エスプレッソコーヒーメーカーの場合、通常は抽出口（抽出ユニット）の数だけポルタフィルターが付いており、この数がある分だけ、同時にコーヒーを淹れることができます。
• 圧力： エスプレッソコーヒーメーカーの基準として、ポンプの最大圧力（最大20バール）がよく挙げられますが、実際に重要なのはグループヘッド（抽出口）の圧力です。 標準的な業務用のほとんどは、最適とされる9バールの圧力で抽出できるように設計されています。
• PID機能： PID（温度自動制御装置）機能は、マシンの温度をより一定に保ち、より高品質なコーヒーの抽出に役立ちます。
• 抽出スピード： 一杯のコーヒーを作るのにかかる時間と、一定時間内に何杯のコーヒーが作れるかもご確認ください。
• 水道直結式／タンク式の給水： 水道直結式については、水道とマシンとの接続方法が現行の規制に適合していることをご確認ください。 また、水道に浄水器を設置することで、マシンの寿命を縮める石灰スケールなどの汚染物質を制限することができます。 タンク式の場合は、補充タンクの容量が、ニーズに合った大きさであるかどうかご確認ください。
• 一体型／分離型自動コーヒーグラインダー： 分離型の自動コーヒーグラインダー（粉砕機）を使用する場合は、使用量に適した容量であるかどうかご確認ください。 一体型コーヒーグラインダーは、全自動コーヒーメーカーに搭載されていることが多いです。
• その他のドリンクメニュー： 全自動式は、紅茶、カプチーノ、ホットチョコレートなど、バラエティに富んだドリンクを作ることができます。