オーブン付きコンロの選び方

オーブン付きコンロは、米国ではストーブとも呼ばれ、1つ以上のオーブンとコンロを備えた多目的台所用機器です。オーブン付きコンロを選ぶ際は、サイズ、電気式かガス式か、セルフクリーニング機能があるかどうかなど、考慮すべき点がいくつもあります。このガイドでは、オーブン付きコンロを選ぶ際に重要となるポイントについてご説明します。

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  • 最適なオーブン付きコンロの選び方

    オーブン付きコンロは、オーブンとコンロが一体化した調理機器です。様々な機能やサイズが選べるので、お客様のニーズや設置するスペースに合ったモデルをお選びください。 以下に、選ぶ際に考慮すべき重要なポイントをご紹介します。

    • 種類
    • サイズと設置
    • バーナーの種類と数
    • オーブンの数
    • オーブンのセルフクリーニング機能
    • スタイルと素材
  • 種類の選び方について

    NORDICA社製 薪ストーブ式ガス調理台

    NORDICA社製 薪ストーブ式オーブン付きコンロ

    オーブン付きコンロの種類は、主に電気式、ガス式、デュアルフューエル(二元燃料)式、薪式があります。 お好みやキッチンのガス設備、換気口の有無などによってお選びください。

    電気式オーブン付きコンロは、使いやすく、設置しやすい、掃除しやすいという利点があります。 また、様々な調理法やセルフクリーニング機能も備えているので、お客様のニーズに合わせて多種多様なモデルから選ぶことができます。

    ガス式オーブン付きコンロは、電気式のように一般的ではありません。 ただ、食材によっては、ガス式で調理した方が水分を保持できるものもあるので、ガス式のほうを好む方もいらっしゃいます。 ガス式コンロの良さは、炎の強さを正確にコントロールできる点です。 ただし、安全なガス接続と十分な換気を行うことが大切です。

    薪ストーブ式オーブン付きコンロは、魅力が詰まった伝統的な調理台として、田舎風やカントリースタイルの家によく合います。ただしこのタイプの調理台は、適切な煙道と換気装置を取り付け、地域の規制に準拠する必要があります。 薪ストーブ式には、セントラルヒーティングと兼用できるものや、ガラス張りの覗き窓から火を眺められるものもあります。

    デュアルフューエル式オーブン付きコンロは通常、コンロとオーブンにガス・電気両方の機能を組み合わせているものをいいますが、薪ストーブを備えているものもあります。 デュアルフューエル式の最も一般的な組み合わせは、電気オーブンとガスコンロです。

  • サイズと設置について

    ELECTROLUX社製 業務用ガス調理台

    ELECTROLUX社製 業務用オーブン付きコンロ

    オーブン付きコンロのサイズは、設置場所の広さと、一度にどのくらいの量を調理したいかによって決まります。 標準的な大きさの調理台には、火口が3口あるいは4口、オーブンが1つまたは2つ付いていることが多いですが、火口の大きさやオーブンの容量は様々です。

    • ヨーロッパにおける一般的なサイズは、奥行60cm、幅60cm、70cm、90cm、110cm、120cmのいずれかです。
    • 米国では、一般的に奥行25~27インチ、幅30インチ、36インチ、40インチ、48インチが標準ですが、60インチまであります。

    オーブン付きコンロは独立型が多いですが、既存のキッチンにフィットするよう設計され、ワークトップや食器棚と調和するモデルもあります。 メーカーによっては、キッチンのサイズに合わせた特注サイズを製造しているところもあります。

  • バーナーの種類と数について

    OFFICINE GULLO社製 IHガス調理台

    OFFICINE GULLO社製 IHオーブン付きコンロ

    オーブン付きコンロを選ぶ際は、バーナーの種類、数、サイズを考慮しましょう。 標準的な大きさのものには通常、バーナーが3口または4口ついていますが、幅の広いモデルには10口ものバーナーがついていることも。 ガスバーナーと電気バーナーの混合型も、料理の幅を広げてくれます。 バーナーによっては調理ゾーンが分かれており、調理器具に合わせて調理ゾーンの大きさを変えることができるものもあります。

    • 通常は、ダイヤルで炎をコントロールしやすいことから、ガスバーナーの方が好まれます。 さらにパワーをお求めの方は、トリプルクラウンバーナー付きのものを使えば調理時間が短縮できます。
    • ホットプレート式電気バーナーは、発熱体で金属板を加熱し、その金属板が調理器具を加熱する仕組みになっています。
    • ガラスセラミックバーナーは、表面がガラスセラミック製の電気コンロで、その下に埋め込まれたバーナーによって加熱します。 ガラスセラミックバーナーには、主に2つのタイプがあります。金属製の発熱体を持つラジエント式と、ハロゲン電球を使ってガラスセラミックを加熱するハロゲン式です。
    • IHバーナーはフラットトップで、フィラメントと鍋やフライパンの間に電流を流して直接加熱する仕組みになっているので節電が期待できます。 ただ、IH対応の調理器具(鋳鉄やステンレスなどの磁性金属を含むもの)しか使えません。
  • オーブンの数について

    ILVE社製 オーブン2台付きガス調理台

    ILVE社製 オーブン2台付きコンロ

    オーブンの台数は、設置する場所のスペースや予算、一度にどのぐらいの料理を調理するかによって決まります。 標準的なオーブン付きコンロのほとんどは、オーブンが1台または2台備わっていますが、大型モデルには3台または4台備わっているものもあります。

    最も一般的なオーブン1台付きコンロのひとつが、複数の調理機能によって柔軟に対応できるファンアシスト機能付き電気オーブンです。 また、異なる温度で調理する必要がある場合は、オーブンが2台以上付いているものがおすすめです。 オーブン2台付きコンロに関しては、上段にグリル機能付きの小型オーブン、下段に通常サイズのファンアシストオーブンが付いたものがよく選ばれます。 その他にも、ガス、薪、ピザ用、スチーム調理機能、ノンフライヤー機能など、特殊機能の付いたオーブンが搭載されている調理台もあります。

  • オーブンの掃除について

    HOTPOINT社製 触媒方式ガス調理台

    HOTPOINT社製 触媒方式オーブン付きコンロ

    オーブン付きコンロのオーブンには、通常の独立型オーブンと同様に、様々なセルフクリーニング機能がついています。 手作業で掃除しやすいようにホーロー加工されているものや、時間を節約できるセルフクリーニング機能が搭載されているものもあります。

    • 熱分解式オーブンは、洗浄セットで400℃以上に加熱し、食品残渣を灰に燃やし、洗浄サイクル終了後に拭き取ることができます。
    • 触媒式レンジオーブンは、オーブン内部の表面に特殊なコーティングが施されており、200℃以上の温度で油脂を吸収し分解します。
      スチーム洗浄機能が付いているものもありますが、あまり一般的ではありません。
  • スタイルと素材について

    LA CORNUE社製 伝統的ガス調理台

    LA CORNUE社製 伝統的オーブン付きコンロ

    家電製品のデザインをキッチン(特にのキッチン)のスタイルに合わせることの重要性を、多くのメーカーが理解しています。 現代的なキッチン向けのデザインは数多くありますが、取っ手やボタンも含めてより伝統的なスタイルのオーブン付きコンロを専門に扱う業者もあります。 表面やコンロの色のバリエーションも豊富にあります。

    オーブンの素材は、コンロの種類によって決まります。 表面の例としていうと、例えば鋳鉄プレートステンレススチールホーローを組み合わせたものがあります。 また、薪ストーブのボディは鋳鉄製であることも。 業務用オーブン付きコンロは、掃除がしやすいように、表面がステンレススチールであることが多いです。

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