換気グリルの正しい選び方

MLL-HAMBURG®換気グリル

換気グリルは、空気が出入りするための開口部です。 以下は、換気グリルを選ぶポイントです：

• 素材
• 形状とサイズ
• 環境
• 用途
• 技術的特徴
• オプション機能と最近の傾向

AIRROXY Sp. z o.o.社のプラスチック製換気グリル

換気グリルは、耐摩耗性の金属から軽量で費用対効果の高いプラスチックグリル、自然な美しさが魅力の木材まで、様々な素材から選ぶことができます。そして各素材には、それぞれの特徴があります。

金属製の換気グリルは、摩耗に強いため、商業や工業でよく使用されます。アルミニウムとスチールは、グリルに使われる最も一般的な金属です。 軽量で耐食性に優れたアルミ製換気グリルは、メンテナンスも簡単です。 一方、スチール製換気グリルは、衝撃に対する耐久性が高く、錆を防ぐための保護が施されている場合もあります。 鋳鉄製または真鍮製のグリルは、レトロ感を出すことができます。

プラスチック製換気グリルは、軽量で費用対効果が高いため、住宅用として一般的に使用されています。 取り付けは簡単ですが、金属製に比べると耐久性に劣ります。

木製換気グリルは、自然な美しさを提供します。 しかし、金属製やプラスチック製に比べると手入れが必要です。 木製でも手入れは簡単な方がいいという方には、金属やプラスチック製のグリルに、木製仕上げを施したものもあります。

TRANSFORMADOS Y ACCESORIOS社の換気グリル

換気グリルの形状・サイズの選択は、機能性と見た目の両方から考慮する必要があります。 メーカーによっては、お客様のご要望に合わせたカスタムグリルを作ることもできます。 換気グリルの形状は、設置する空間のデザインや設置場所から決めます。

長方形の換気グリルは、壁や家具に合います。一方、直線状の換気グリルは、廊下、壁、天井に沿って配置された細い給気・還気システムに合います。 標準サイズは4×10インチ（10x25cm）から24×48インチ（60x120cm）。

正方形の換気グリルは、正方形のタイル張りの壁や、下がり天井に合います。 標準サイズは4×4インチ（10x10cm）から24×24インチ（60x60cm）。

丸型換気グリルは、丸型換気口やダクトに合います。 標準直径は4インチ（10cm）から12インチ（30cm）。

カスタマイズした形状は、より値段が高いですが、好みのデザインを取り入れながら、換気性能を確保することができます。 例えば、特注の換気グリルを使用することで、空間のデザインに影響を与えることなく、大型の空調設備やプラント設備を隠すことができます。

PETRAL社の業務用換気グリル

環境に適した換気グリルを使用することで、お客様の美的要求に応えながら、快適性と空気の品質を高めることができます。 ニーズに合った換気グリルを選ぶには、使用環境と設置のしやすさを考慮してください：

家庭 : インテリアデザインを引き立てる素材、形、色を選びましょう。 家庭用換気グリルには、商業施設や工業施設のような耐性は必要ありませんが、頑丈な素材や仕上げを選ぶことで、長く使うことができます。
商業施設： 人が多く定期的な清掃が必要なため、耐久性と機能性を優先します。 また、耐火性・耐熱性であるかどうか、静かであるかどうかも確認しましょう。
工場： 工場のような環境では、騒音や粉塵、危険物にさらされることが多いため、保護レベルの高い頑丈なものを選びます。

ALLCO ALLENSPACH AG社の床上換気グリル

換気グリルの用途により、必要となる機能は異なります。 屋外またはキッチンやバスルームなどの屋内に設置するにしても、実用面をよく分析することが必要です。

屋外用換気グリルは、外壁、屋根、窓、ドア、ファサードなど、各用途に合わせて設計することができ、堅牢で耐候性の高い素材が使用されています。 換気グリルにアクセスできる場合は、セキュリティ強化のため、破壊防止設計を検討しましょう。 また、グリルの大きさや配置場所が、耐熱性、防音性、防虫性、防風性などの性能に、どのような影響を与えるかを考える必要があります。

屋内用換気グリルは、耐候性は必要ありませんが、その性能を発揮するためには、特定の技術的特性が求められます。 例えば、バスルームやキッチンのような湿気の多い場所で使用するグリルの素材には、錆びたり反ったりせず、調理の煙や粉塵に耐性のある素材を選びます。 床上換気グリルは、構造的に強く、頑丈で、掃除が簡単なものを選びましょう。 また、その大きさや形状が、つまずきにくいかどうか確認しましょう。

DUCO社の防音換気グリル

上記のように、換気グリルが最適に機能し、建築規制を満たすには、特定の技術が必要になります。 以下は、耐候性以外の技術的特徴です:

• 防音換気グリルは、空調システムや屋外からの騒音、音の伝達を低減するために役立ちます。 遮音性能は、デシベルで表示されます。
• 防火性換気グリルは、商業施設や工場で必要とされる一定レベルの防火対策に有効です。 防火性は、一般的に分単位で測定されます。
• 防虫性換気グリルは、虫の侵入を防ぐ網が付いており、住宅や商業施設でよく使用されています。
• 防盗換気グリルは、侵入を防ぐために強化されています。 契約している建物や保険が、防盗性能を求めているかどうかを確認しましょう。
• 換気グリルの開口部は、空気が通る隙間のことです。 換気有効面積とも呼ばれ、開口率(パーセンテージ)で表されます。 デザイン、素材、グリルの種類にもよりますが、一般的に30％～90％です。

PANEIR社のデザイン換気グリル

換気グリルのオプションには、デザインを重視したものがありますが、空気の流れや技術面に妥協がないことを確認しましょう。例えばルーバーは、気流を整え、プライバシーも確保できます。 ルーバーの形状と方向が、換気性能の要件を満たしていることを確認しましょう。 ルーバー以外には、フラットバー、グレーチング、または鋳造、パンチングデザインのものもあります。

また、換気グリルは、ファサードや屋内の壁と調和させたり、コントラストをつけるために、様々な色や仕上げからお選びいただけます。 一般的な色と仕上げには、白、黒、茶色、自然なメタリック仕上げなどがあります。