ジャグジーの選び方

ジャグジーは、自宅やウェルネスセンター、商業施設などでリラクシングスパや治療を提供することができます。ジャグジーは、水を溜めるバスタブ(ジャグジー本体)と、それを収納する外側のキャビネットで構成されています。また、水循環ポンプ、心地よいマッサージジェット、水を清潔に保つためのフィルターなど、必要不可欠なコンポーネントも備えています。ジャグジーはその大きさから、デッキやパティオなど屋外に設置されることが多いですが、室内に設置することもできます。据置タイプと、埋め込みタイプがあり、据置タイプの方が一般的に予算が抑えられます。また、定期的なメンテナンスが必要なため、メンテナンスのしやすさは選ぶ際の重要ポイントとなります。本購入ガイドでは、ジャグジーを選ぶための重要ポイントをご紹介いたします。

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  • 最適なジャグジーの選び方

    ジャグジーには、形やサイズ、ハイドロセラピー機能搭載など様々なタイプがありますので、まずはご自身のニーズやお好みについてしっかり考えておきましょう。 お客様のプロジェクトに最適なモデルをお選びいただけるよう、ジャグジーを選ぶ際に重要となるポイントを、以下にご紹介いたします。

    • 種類
    • 用途と設置場所
    • 形状
    • 定員数
    • 特性
    • 材質
    • オプション機能とトレンド
  • 種類について

     GRUPPO TREESSE社製 ビルトイン式ジャグジー

    GRUPPO TREESSE社製 ビルトイン式ジャグジー

    ジャグジーには、主に据置タイプ(地上設置式)と埋め込みタイプ(ビルトイン式)の2種類があります。

    • 据置タイプ : 設置が簡単で、位置を変更できるため、柔軟性が高いです。 ただしこのタイプは、外側の覆いの外観や、アクセスしやすくするためのステップやプラットフォームを考慮する必要があります。
    • 埋め込みタイプ : 入りやすく、より魅力的でミニマルだと思われがちですが、 設置費用が高く、移動もできません。
  • 用途と設置場所について

     AQUATICA PLUMBING GROUP社製 屋外用ジャグジー

    AQUATICA PLUMBING GROUP社製 屋外用ジャグジー

    ジャグジーをどこに設置するのか、何のために使用するのかによって、選択する機能は大きく変わります。 スパやホテルのような利用者の多い環境で使用される業務用ジャグジーは、通常の使用や化学薬品、メンテナンスに対してより頑丈である必要があります。 さらに、家庭用ジャグジーよりも厳しい規制がある場合もあります。 また顧客に好印象を与えるためにも、魅力的なジャグジーを選ばなければなりません。 屋内用ジャグジーとは対照的に、屋外用ジャグジーは耐候性や耐紫外線性を高める必要があり、天候がエネルギー消費にどのような影響を与えるかも考慮する必要があります。

  • 形状について

     GLASS 1989社製 円形ジャグジー

    GLASS 1989社製 円形ジャグジー

    ジャグジーには、幾何学的な形や特注の形があります。 お客様にとって最適な形状は、スペースの大きさやレイアウトによって異なります。 バスタブやシーティングエリアが、メンテナンスしやすくて快適に入れる形状であるかどうかを確認しましょう。

    コーナー型ジャグジーは、直角の小さなスペースに最適です。 円形ジャグジーは、コンパクトで角がないため、中央部や特殊な形状のスペースに適しています。 一方、正方形長方形のジャグジーですと、コーナーや壁際にきれいに並べられます。

    内側の座席の形状は、利用者の数や、利用目的によって決まります。 シンプルで直線的なベンチはメンテナンスが簡単で、より多くの利用者に対応できますが、特定のデザインを持つ段差のある個別の座席は快適性を高め、さらに様々なジェットと組み合わせることで、多様なハイドロセラピー体験を提供できます。

  • 定員数について

    AQUA VIA社製 4人用ジャグジー

    AQUAVIA社製 4人用ジャグジー

    ジャグジーを選ぶ際には、そのジャグジーの稼働率と、設置する場所に十分なスペースがあるかどうかを確認しましょう。 ジャグジーが小さすぎると、過密状態になったり、お客様の待ち時間が長くなってしまうことが考えられます。 反対に、利用人数に対してジャグジーが大きすぎると、床面積だけでなく、エネルギーや水も無駄に消費してしまいます。 一般的に、浴槽の定員数は2~4人、4~6人7人あるいは8人以上となっています。

  • 特性について

     JACUZZI社製 ジャグジー

    JACUZZI社製 ジャグジー

    ジャグジーの特性を知っておけば、ジャグジーを置くスペースが十分であるかや、設置場所がその重量に耐えられるかを確認することができます。 また、全体的なエネルギー消費量の見積もりにも役立ちます。

    主な特性 :

    • サイズ: 長さ、幅、奥行きを確認しておくと、設置の際に役立ちます。
    • 重量 : 設置場所は、満杯状態のジャグジーの荷重を支えることができなければなりません。
    • 容量(ℓ): ジャグジーに必要な水量は、暖房費や維持費に影響します。
    • エネルギー消費量(kw/年): 給湯に加え、マッサージジェット、送風機、ポンプが消費する電力もエネルギー消費に影響します。 米国の国際エネルギースター(ENERGY STAR)やEUのエネルギーラベルなどの環境ラベリング制度などを参考にすると、各製品の省エネ性能が比較できます。
  • 材質について

     URBAN CEDAR社製 木製ジャグジー

    URBAN CEDAR社製 木製ジャグジー

    ジャグジー本体の材質は、ジャグジーの寿命や外観、コストなどに影響します。

    主な材質 :

    • アクリル : 一般的にプラスチック製のものと比べて高品質な仕上がりになります。 ABS樹脂で裏打ちされたり、グラスファイバーなどで補強されたりして、強度を高めていることが多いです。 アクリル製ジャグジーは、適切な断熱材と組み合わせれば保温性も高いです。 ただし、プラスチック製よりも重いことが多いです。
    • ポリエチレン : 回転成形されたジャグジーによく使われます。 ポリエチレン製ジャグジーはアクリル製より軽量で安価ですが、仕上げがくすみ、耐久性に劣る傾向があります。
    • ポリ塩化ビニル(PVC): 通常はフレキシブルな膨張式(インフレータブル型)ジャグジーや、ビルトイン式ジャグジーに使用されます。 より経済的な可動型モデルに使用される傾向がありますが、破れたり日焼けしたりしやすいです。
    • ステンレス : ステンレス製のジャグジーは衛生的かつ丈夫で長持ちし、掃除が簡単でリサイクルも可能です。 しかし、マリングレードのアルミニウムで作られたものに比べて重く、コストも高くなります。 耐食性を向上させるために、ステンレス鋼に他の金属や材料を加えることもあります。
    • 木材 :木製ジャグジーは空間に自然な風合いを加えることができますが、他の素材に比べてメンテナンスや定期的な清掃が必要です。 ジャグジー本体である浴槽の部分は、快適性を向上させ、メンテナンスもしやすいように、アルミニウムやステンレス鋼、アクリルなどの別素材で造られていることが多いです。

  • オプション機能とトレンドについて

     HOT SPRING®社製 ハイドロマッサージ機能付きジャグジー

    HOT SPRING®社製 ハイドロマッサージ機能付きジャグジー

    様々なオプション機能が販売されていますが、どの機能が一番ほしいのか、まずは優先順位を決めましょう。 そして、その選択が、ランニングコスト、メンテナンスのしやすさ、快適性にどのような影響を与えるかを考えましょう。

    戦略的に配置されたジェットや送風機は、体のさまざまな部位をターゲットにすることで、マッサージ効果を高めます。 さらに、水栓やジェットに搭載されたタイマーを利用すれば、浴槽を使用していない時間帯のコストが削減できます。 また、照明、サウンドシステム、アロマセラピーなどの機能を取り入れることで、ゲストにとってより魅力的で居心地の良い環境を作り出すことができます。

    ヘッドクッション、ドリンクホルダー、シートクッションなどのアメニティで、快適性をさらに高めることもできます。 さらに、保護カバーは、浴槽を使用していないときに清潔さを保ち、熱を節約するという2つの役割を果たしてくれます。 ご自宅やウェルネスセンターなどの公共施設に理想的なジャグジーを選ぶ際には、これらの点を考慮した上で優先順位を決めるようにするとよいでしょう。

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